こんにちは。フリーのWebライターとして活動している伊藤です。
会社員時代、ノマドワーカーという働き方に憧れていたものの、当時の自分にはフリーランスとして仕事を取るスキルがありませんでした。
考えれば考えるほど現実の壁は高く、「自分には無理なのではないか」と諦めてしまいそうになる……。
そんな自分を変えたいと思い、新しい刺激を求めてバックパッカーになることを決意!
リゾートバイトで資金を貯め、意気揚々と海外に出てみたものの、待っていたのは「理想とは程遠い現実」でした。
【中編】では、バックパッカー時代を振り返りながら、ライターとして独立しようと決意したきっかけや、ノマドへの一歩を踏み出した過程をお話します。
▶前編はこちら
目的のない放浪が、発信に変わるまで
環境を変えても、自分は変われない……
環境を変えれば、人は刺激を受け、考えも変わる。これは今でも間違っていないと断言できます。
実際、海外に出て新しい自分になれた“気がした”瞬間は何度かありました。
ですが、それは数日で錯覚だと気づいたのです。
新鮮なのは最初の頃だけ。気が付けば、他のバックパッカーと同じように安宿で漫画を読み、酒を飲み、日本人だけで固まって過ごす。そんな日々を過ごしていました。
場所を変えただけで、根本の自分が変わるわけではなかったのです。
最初の教材は2chだった
そんな自分が変わるきっかけは、意外な場所にありました。
電子掲示板サイト【2ch(2ちゃんねる)】です。
当時はSNSがまだ盛んではなく、旅人にとっての情報源の一つが2chの旅行系スレッドでした。
2chが情報源として優れていたのは、検索では出てこないアングラな情報を拾えたことです。
たとえば、国境の開放状況やビザの最新事情や、このエリアはぼったくりが多いといった注意喚起まで、リアルで再現性がある“濃い情報”が集まる場所でした。
人から感謝されることが仕事になる、そんな予感がした
次にどこへ行くか、現地で何を見るか、はじめは情報ツールとして2chを利用していました。
しかし、いつの日からか、暇つぶしに自分の体験を書き込むようになりました。
たとえば、カンボジアの入国にはビザが要り、国境でアライバルビザを取れます。ただし、その際に入国審査官が賄賂を請求してくることがあるのです。
なので、タイのカンボジア大使館でビザを取っておくと良いことと、その取得方法を投稿したところ、「ありがとう」という感謝の反応が多く返ってきました。
そうしたやり取りを重ねるうちに、ふと頭のどこかで、これは形を変えれば資産になるかもしれないと思い始めます。
もちろん具体的な方法はわかりません。
それでも、いつかお金になるかもしれない。そう考えて、当時無料で始められたアメブロ(アメーバブログ)で、旅の情報を発信することにしました。
後の人生を大きく変えた「旅行ブログ」をはじめる
最初は多くのブロガーと同じで、「今日はこんな屋台飯を食べた」という日記から、心情を綴った記事、旅の実用情報まで、思いつくままに書いていました。
ですが、ブログのアクセスはまったく伸びません……。
要因を探るなか、ブログ界隈でアクセスを集めていたのは「旅の実用情報」だと分かりました。
それは、単純に情報を並べただけの記事ではありません。
たとえば、国の政治構造の変化や近隣の紛争といった背景まで踏み込んだ記事が読まれていました。旅の上級者が発信するブログほど事実の裏付けをしっかり取っていて、読み応えがまるで違ったのを覚えています。
であれば、自分も人の役に立つ情報の発信に振り切ろう。そう考えて、ガイド系の記事に力を入れ始めます。
「痒い所に手が届くブログ記事」に勝算を見つけた!
とはいえ、当時の私は、物書きのイロハを知らない素人。某ガイドブックをなぞっただけのモノマネ記事しか作れませんでした。
それでも続けるうちに、ある盲点に気づきます。
ガイドブックは情報を詰め込む分、一つひとつが薄い。「どこそこへ行くには、どこそこ前のバス停から何番のバスに乗る。降りる場所は車掌に聞こう」と、写真もなく書かれているだけ。
そこで私は、初めて旅する人が読んでもすぐわかるよう、とにかく丁寧に書くことを意識しました。
たとえば場所への行き方一つでも、駅の何番出口が一番近いのかを調べ、その出口の写真を撮る。写真に矢印を書き込み、どの方向へ何メートル進めば目的地に着くのかまで示す。
今でこそ誰もがやる書き方です。ですが当時、ここまで噛み砕いて情報をまとめているブログは、ほとんどなかった気がします。
ガイドブックの薄さを、この丁寧さで突く。それが他者ブログとの差別化にもなり、アクセスはうなぎ上りに伸びていきました。
バックパッカーを辞めて、ライターを志す
そんな頃、当時愛読していたブロガーの“ある言葉”に出会います。
「ネットでも、“人が集まる場所に金が集まる”のは、リアルと同じ。アクセスさえ集められれば、収益化は後からいくらでもできる」
まだ1円にもなっていませんでしたが、この言葉は「いつか自分のブログもお金になる」という確信を持たせてくれました。
同時に、「物を書いて生きていきたい」という私の気持ちを本気にさせたのです。
物書きとして自立し、できることなら旅を続けながら海外で暮らしたい。それが当時思い描いた理想の生き方でした。
しかし現実は甘くありません。
貯金は底をつきかけ、収入も資産もないまま旅を続けることに、焦りが募っていきます。理想を追うにも、いまの自分には足場がなさすぎました。
なので、いったん日本に帰ることにしたのです。
海外移住を諦めたわけではありません。まずは親元に身を寄せて、書くことを仕事にするための土台を作ろうと決意しました。
このときは、半年間のバックパッカーを終える寂しさより、次に進む意志のほうがはっきり勝っていたのを覚えています。
帰国後、旅行媒体のライター求人に応募する
帰国したものの、ブログを収益化させる方法は、当時の自分にはどうしてもわかりませんでした。
アフィリエイトやバナー広告、という言葉はなんとなく知っていました。
ですが、何をどうすればお金になるのか、説明を読んでも頭に入りません。この件だけは、「やってみよう」より先に「面倒くさい」が勝ってしまっていました……。
そこで、発想を切り替えます。
自分で収益化の仕組みを作るのは無理でも、記事で人を集めた実績はある。ならば、ブログの実績を持って旅行媒体に営業をかけ、ライターとして仕事を得ればいい。
自惚れかもしれませんが、自分の実力なら引く手あまただろうと、根拠のない自信がありました。
そして結果は、即採用!
これが、初めて旅の経験を収入に変えた瞬間でした。
原稿料5,000円の現実
ここから、私のライター人生が始まります。
旅行媒体の記事は現地取材が主軸ですが、筆者にはバックパッカー時代に撮り溜めた素材が大量にありました。その蓄積をブラッシュアップして使いながら、1年近く記事を書き続けます。
しかし当時は、一記事5,000円ほどの世界で、到底食べていけません。
だから、寄稿する媒体の数を増やす必要がありました。具体的には、一つの媒体で書いた記事を実績として見せ、次の媒体に応募する。手元の素材は、切り口を変えれば何本もの記事になります。同じ旅の写真でも、ある媒体では観光地紹介の記事に、別の媒体では交通ガイドにフォーカスした記事にできる。
そうやって一つの経験を何度も換金しながら、少しずつ収入を積み上げていきました。
結果的に、半年のバックパッカーで蓄えた写真や体験が、そのまま1年分の記事になったのです。
ある程度お金が貯まれば、リフレッシュを兼ねた短い取材旅行に出る。そこでまたネタを集め、記事にする。そんな生活を続けていました。
多くて月収10万円。理想のノマド生活とは程遠い……
しかし、一つ二つの媒体で書くだけでは、月の収入は多いときでも10万円ほど。カンボジアのような物価の安い国なら、贅沢をしなければ暮らせる額です。
ですが、10万円程度の収入では、バックパッカー時代の頃と同じ暮らしになるのが目に見えていました。安宿で見知った日本人と顔を合わせ、常に節約を意識した代わり映えのしない日々を過ごす。
それもノマド生活ではありますが、お金を稼ぐからこそできる経験もしたい。
たとえば、取材費を満足に捻出して、高級ホテルの宿泊レポートのような……そんな余裕のある層に向けた記事も書いてみたい。
それに、稼ぎたい理由はもう一つありました。
ノマドとして生活するなら、「タイ」を拠点にしたかったのです。
しかし、タイで暮らすとなると、月収10万円では生活できません。さらに、タイは外国人向け病院の医療費が高額だったり、ビザの取得や賃貸物件も、物を言うのは「お金」でした。
こうした不安を解消するためにも、最低でも今の収入を倍にしなければいけない……。
夢を叶えるためには、一度諦めてしまった「収益化の壁」を乗り越えなくてはならなくなりました。
【後編】では、収入を増やすために自らメディアを立ち上げ、旅した国の一つに腰を据えるまでの出来事をお話します。
この記事を書いた人
伊藤 良二
伊藤 良二
リゾートバイト歴は累計5年以上。全国10箇所で働きながら、海外を旅してきました。現在はタイに拠点を置き、WEBライターとして活動しています。勤務地の中でも特に温泉地が好きで、最も思い出に残っているのは城崎温泉です。
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日本全国の観光地にあるホテルや旅館、テーマパーク、スキー場などで、住み込みで働くお仕事のことです。
勤務先の寮を利用するため、寮費や水道・光熱費が無料または格安の求人が多く、まかない付きの職場なら食費を抑えることもできます。そのため、生活費を節約しながら働けるのが大きな魅力です。
貯金をしたい方はもちろん、ワーキングホリデーや留学に向けた資金づくりを目指す方にも選ばれています。
詳しくは▶リゾートバイトとは?実際どうなの?仕事内容・時給・生活のリアルを解説をご覧ください!
Y・Nさん(20代後半)
私の人生でやりたい事として世界一周があります。(中略)
私が最も関心を抱いたのは「1.支出が抑えられること」でした。田舎に拠点を置くと娯楽の場所が限られており、支出がしにくい環境に身を置くことができます。
リゾートバイトは、生活費の支出がかなり抑えられるので、世界一周の資金調達にぴったりだと考えました。
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T・Mさん(20代後半)
今回はワーホリのための資金集めです。1ヶ月という短期間で、お金を貯めようと思った時に、リゾートバイトがベストな選択肢だと思いました。
リゾートバイトは、短期間で働けて寮費や食費が無料なところに惹かれました。
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2024年9月に大学を卒業したんですが、翌年4月までの間に旅行費を貯めたくて…!リゾートバイトは時給も高く、シフトが安定しており、生活費もほとんどかからないと知り、お金を貯めるために絶好の場だと思いました。
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F・Kさん(20代前半)
リゾートバイトを始めたきっかけは、カナダへワーキング・ホリデーに行くため、資金を貯めようと思ったからです。
前職は看護師をしていましたが、せっかく働くなら“今しかできないことをしたい”と、リゾートバイトを選びました。
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