「もう一度石垣島に行きたい。けど、王道スポットは行き尽くしたしなぁ……」
そんな方にぜひ読んでほしいのが、この記事で紹介する穴場スポット。
島の魅力をぎゅっと凝縮した絶景に、果物を丸ごと味わえる天然生ジュース屋さんなど、石垣島の「もうひとつの顔」を知りたくありませんか?
石垣島でプチ移住ライフを楽しんでいる、リゾバ.comアンバサダー【Misaki】さんに、島の穴場なスポットをお聞きしました!
石垣島で暮らすMisakiさんが、「行かなきゃモッタイナイ」穴場を紹介
穴場スポットを紹介してくれるのは、石垣島でリゾートバイト中のリゾバ.comアンバサダー【Misaki】さん。
「大学を卒業しても、好きな場所で働きたい」
そんな想いを胸にリゾートバイトをはじめ、今年で4年目。
小浜島、西表島、奄美大島など、沖縄の離島を中心に働きながら各地を転々とし、のどかな島暮らしを満喫されています。
なかでも石垣島は、これまでリピートすることなんと3回目!
リゾートバイトという短期移住者だからこそ、休日は観光客気分であちこちへ出かけ、島観光を楽しんでいるそうです。
そんな彼女だからこそ知っている、石垣島の穴場スポットを教えていただきました!
ガイドブックに載っていない?穴場な観光スポット5選
① 川平タバガー
② 野底岳(のこそだけ)
③ 屋良部岳(やらぶだけ)
④ バンナ公園
⑤ パーラー ぱぱ屋
① 川平(かびら)タバガー
観光名所で有名な川平湾から、徒歩20~30分で行ける「川平タバガー」。
映画やCM、ウェディングフォトで利用されることが多く、別名「撮影場」と呼ばれている美しいビーチです。
Misaki:めちゃくちゃいいビーチです!とくに、夏は湖みたいに波がまったく立たないような静かな状態になって、その凪みたいな状態が本当にきれいで……。
編集部:ビーチではどのように過ごしていますか?
Misaki:泳ぐのもいいですし、SUPやシュノーケルするもの楽しいですが、ただぼーっと海を眺めるだけでも満足できます。
日陰スポットがちょこちょこあるので、私たちはそこに荷物を置いて、砂浜でフリスビーとかして、ひたすら遊んでいます笑
※川平タバガーは監視員が常駐していないため、遊泳の際は十分な注意が必要。
② 野底岳(のこそだけ)
野底岳は、石垣島のほぼ中央に位置する標高282mの山。ある男女にまつわる悲恋伝説があり、娘の名前をとって「野底マーペー」と呼ばれています。
Misaki:野底マーペーの登山ルートは2つあって、山頂まで15~20分くらいで行けるルートなら、アツイ夏でも登れちゃいますよ。
編集部:それくらいならサクッと登れちゃいそうですね!
Misaki:と思いきや、けっこう過酷な道です。ジャングルの山道なので、急な斜面があったり岩場があったり……。
Misaki:でも登りきると、待っているのは360度のパノラマ絶景で……!
緑の濃い山も美しいですし、海もキレイで、インリーフとアウトリーフ(※)の境がくっきり見えます。もう「息をのむ美しさ」という感じです。
※インリーフはサンゴ礁に囲まれた浅瀬で、海の内側。海の色はエメラルドグリーンや水色。
アウトリーフはその外側で、深くて濃い青色の海。ダイビングスポットになる。
③ 屋良部岳(やらぶだけ)
屋良部岳は、石垣島北西部の崎枝(さきえだ)半島にそびえる標高216mの山。
頂上には「トロル舌」と呼ばれる巨大な岩があり、海とジャングルを一望できる絶景スポットとなっています。
Misaki:野底マーペを紹介しましたが、景色でいうなら「屋良部岳」も結構おすすめです。登山口が分かりにくいのですが、山頂まで15分くらいで登れます。
Misaki:山頂までのルートで迷う可能性は低いです。
ただ写真にあるように岩を登るような道もあり、特に雨の後は滑りやすく、怪我をする方もいます。
編集部:距離は短くても、本格的な山道なんですね。
Misaki:そうですね。できるだけ明るい時間に、複数人で行くようにしましょう!私はサンダルで行ってしまいましたが、運動靴をおすすめします。
④ バンナ公園
標高230mのバンナ岳を中心に広がる、日本最南端の都市公園です。
広大な敷地には、自然観察の森や遊歩道、橋や展望台があり、眺望もピカイチ。天然記念物のカンムリワシをはじめ、亜熱帯ならではの動植物たちに出会えます。
Misaki:山全体が公園になっていて、自然観察の森や吊り橋、渡り鳥が観察できる卵型の展望台など、見どころがたくさんあります。
編集部:野底岳や屋良部岳と違って、車で気軽に景色を楽しめそうですね!
Misaki:そうですね。とくに展望台からは夕陽がきれいに見えるので、よくドライブをしに行きます。
公園はかなり広いので、車は必須です。
⑤ パーラー ぱぱ屋
市の中心部から車で約30分、ヤエヤマヤシ群落のそばにあるフルーツジュース専門店。甘味料を一切使わず、フルーツやサトウキビ本来の甘みを活かしたジュースが人気です。
Misaki:観光雑誌に出てくるかもしれませんが、「ぱぱや」という島のフルーツジュース屋さんがおすすめです。
編集部:なにか特徴はありますか?
Misaki:ここはサトウキビとフルーツのみでジュース作っています。水と砂糖、シロップとか、甘味料を一切使っていないんです。
それで500円か600円くらいかな。身体にもいいし、美味しいし、お店がある方面に出かけたときは必ず寄ります!
編集部:サトウキビと果物のみで作られたジュースなんて珍しいですね。具体的にどんなジュースがあるんですか?
Misaki:石垣島で獲れるマンゴー、パイナップル、島バナナとか。あと珍しい果物だとカニステル※、あとゴーヤジュースもありますよ!
※カニステルは、別名エッグフルーツ。味は甘いかぼちゃやスイートポテトに例えられる。
Misaki:よくリゾートバイト先のお客様から「サトウキビを食べられる場所はありますか?」と聞かれるので、ぱぱやを紹介します。
ぱぱやにはサトウキビジュースがあるので、サトウキビそのものの味を楽しみたい人にもおすすめです。確かミニサイズがあったので、試してみたい方はぜひ!
Misaki:ジュースを購入したその足でぜひ訪ねてほしいのが、私のお気に入りのフォトスポットでもある【米原ヤエヤマヤシ群落】です。
ヤエヤマヤシとは、石垣島と西表島にのみに自生するヤシの木のことで、国の天然記念物に指定されています。
ぱぱやのすぐ隣にあります!
石垣島だから体験できるアクティビティ3選
① マンタウォッチング
② サガリバナ鑑賞
③ 屋良部岳(やらぶだけ)
① マンタウォッチング
Misaki:石垣島では「マンタ」が見られます。夏も見られますが確率は高くなくて、冬がシーズンです!
とくに12~2月の間は「水面マンタ」といって、マンタが水面まで上がってくるんですよ。
なので、シュノーケルで水面にぷかぷか浮いているだけで、私たちの下をマンタがスイスイ~と泳いでくれます。
編集部:冬でも海で泳げるんですね!?
Misaki:はい!ウェットスーツを着ていけば大丈夫です。ただ船の上はだいぶ寒いので、みんな凍えながら「寒い寒い」って言っています(笑)
編集部:道具とかはどうすればいいでしょうか?
Misaki:シュノーケルは、ツアーに参加すればフィンやマスクといった道具のレンタルが含まれているので、自分で用意しなくても大丈夫です。
編集部:船酔いとかしませんか?
Misaki:そうですね。とくに冬は北風が強く吹いて、波があるのでけっこう酔いやすいと思います。石垣島で酔い止め薬を買えますよ!
Misaki:あと、ダイビングをする方なら、ハンマーヘッドが見られる与那国島もいいかもしれません。
ライセンスがあれば泳げるみたいですが、潮の流れが強いことが多いらしく、上級者向けになりますが。
編集部:与那国島といえば、日本の最西端の島ですね!石垣島から行けちゃうんですね。
Misaki:石垣島からフェリーで片道4時間かかります。船は週2回くらい出ていて、曜日も決まってますね。飛行機だと30分で行けちゃいます。
編集部:なるほど。日帰りだとやはり厳しいですか?
Misaki:日帰りも可能ですが、滞在時間がかなり少なくなるので、与那国島に行かれる際は宿泊をおすすめします!
② サガリバナ鑑賞
サガリバナは、夜に咲いて朝に散ってしまう幻の一夜花。
花が垂れ下がって咲くことから「下がり花」と呼ばれ、長いものだと10mを超える。国内では、八重山諸島や宮古島、奄美大島でみられる。
Misaki: 6~8月くらいが、サガリバナのあつい時期です。西表島が有名ですが、石垣島にもサガリバナが見られるスポットが2ヶ所あります。
編集部:石垣島でもサガリバナが見られるんですね。西表島のイメージが強かったので意外でした!
Misaki: そうなんです!1つ目は市街地から車で約10分の「田福農園」、2つ目は車で約50分の「平久保サガリバナ群落」です。
編集部:観賞するなら何時くらいがおすすめですか?
Misaki:どちらもシーズンが始まると夜でもみられる様にライトアップされています。
日没ごろから花が咲いていき、夜10時くらいに花が開き切って美しい状態で見られるのでおすすめです!
編集部:西表島のサガリバナとの違いってありますか?
Misaki:西表島の場合、川に落ちるような形でサガリバナが咲いているため、鑑賞ポイントまでカヤックやカヌーで移動するんです。朝になるとサガリバナの花が川に落ちて、水面ぽつぽつと浮かぶ光景はすごく幻想的ですよ。
Misaki:あとは、花の香りもすごく素敵で……。石垣島には川に落ちる場所がないので、ぜひ西表島にも足を延ばしていただきたいです。
③ ナイトドライブ
Misaki:生きものが好きだったら、ナイトドライブも楽しいかもしれません。
編集部:どんな生きものと出会えるんですか?
Misaki:イノシシやヘビ、サキシマハブ(写真左上)とか。サキシマハブは本島のハブより毒性が弱く、臆病なのですぐ逃げていくといわれています。
あと八重山諸島にのみ生息している天然記念物のカムリワシ、大きなハサミが特徴のヤシガニ(写真左下)も、森に近い場所ならよく出会います。それこそ通勤途中によく会いました笑。
ほかにも、リュウキュウコノハズク(沖縄のフクロウ)が木や電柱に停まっていたり、ヤエヤマオオコオモリが飛んでいたり電柱にぶら下がる姿もよく見かけますよ。
Misaki:石垣島には本当にたくさんの動物が暮らしているので、大通りからちょっと脇道に入ってみるだけでも面白かもしれません。先ほど紹介したバンナ公園もおすすめですよ!
編集部:島全体がナイトサファリパークのようですね!
Misaki:そうですね!イノシシとか普通に見られますし、車の中だから安全です。「動物いるかな?」って、皆でワクワクしながらドライブを楽しんでいます!
Misaki:ちなみに、西表島ではイノシシを食べる文化が残っていています。サガリバナ鑑賞とあわせて、西表島にもぜひ足を延ばしてみてください。
むしろ西表島でリゾートバイトするのも楽しいと思っています。
働きながら島暮らしを叶える「リゾートバイト」という選択
海のイメージが強い石垣島。しかしその魅力は、美しいビーチやマリンアクティビティといった海の楽しみだけにとどまりません。
島固有の動植物を探しにいくアニマルウォッチング、手つかずの自然を体感するジャングル登山など、楽しみ方は無限大!
しかし、石垣島の奥深い魅力を楽しみつくすには、滞在日数に限りがある旅行ではなかなか難しい……。
そこで、おすすめしたいのが「リゾートバイト」という働き方です。
リゾートバイトとは、全国の観光地にあるホテルや旅館などに「住み込み」で働くワークスタイルのこと。
Misakiさんのように、沖縄の離島で暮らしながら働くことができます。
リゾバ.comでは、リゾートバイトに関する情報を発信中!詳しく知りたい方は、ぜひ下記ページをご覧ください。
▶リゾートバイトとは?働き方や給料、人気の職種、寮について解説
Misaki:石垣島は、山も川も海もある自然豊かな島でありながら、ひとつのエリアに飲食店やスーパー等がまとまっています。
満員電車も終電も渋滞ももほぼなく、かといって極端に人が少ないわけでもない。
人の多さも、島の大きさも「全てが丁度いい島」だと感じています。
また石垣島は離島に囲まれているため、連休を取ってプチトリップもできます。島によっては日帰りで離島巡りもできます。
住み込みで働くからこそ、毎日違う夕陽を楽しめるのも私のお気に入りポイントです。
リゾートバイト中は「短期移住者でありつつも、半分観光客」だと思っています。
なので、あちこちでリゾバ仲間と遊んだり、美味しいご飯屋さんを巡ったりするのが休日や仕事終わりの楽しみですね。
リゾバ中は出会いと別れの繰り返しです。
仲良くなった仲間との別れは寂しいですが、全国各地からいろいろな経験をしてきた仲間の経歴を聞くのもひとつの楽しみ。
好きな場所で好きな仕事ができて、好きな時に好きな人と好きなことができる。
「好き」に囲まれたこの環境に感謝!リゾートバイトという働き方があることに感謝!!!
リゾバを知っていて良かった。そしてあの時リゾバを始めて本当に良かった!と心の底から思います。
ぜひ石垣島でリゾートバイト始めましょう!
▶離島でのリゾートバイト暮らしをゆる〜く発信中!MisakiさんのInstagramはこちら
リゾートバイトをはじめるなら、まずは「リゾバ.com」に登録(無料)して、自分の条件にあう求人を紹介してもらいましょう! 費用は一切かかりませんのでご安心ください。
この記事を書いた人
むらうみ
むらうみ
観光、アウトドア業界のライター・編集者を経て、リゾバ.com編集部にジョイン。 “ひとり旅”が好きで、有給と給料はすべて旅行につぎ込む。旅好きが高じて、国内旅行業務取扱管理者の資格を取得。