これだけ守って！リゾートバイトを円満にやめる方法【実体験あり】

公開日：2025年10月9日

Q：リゾートバイトは途中でやめられるの？
A：やむを得ない事情があれば「やめられます」

この記事では、「リゾートバイトをやめたい」と感じたときどう行動すべきか。円満にやめるための注意点や、途中退職のデメリットについて解説します。

「リゾートバイトは途中でやめられない？」答えはNO！

リゾートバイトは、やむを得ない事情があれば途中でやめられます。

もちろん、連絡をせずに突然やめる「無断退職」だけは、絶対に避けるべきです。

家庭や身内の問題や体調不良など、どうしても続けられない理由があれば、勤務先も派遣会社も引き止めることはできません。

実際にあった途中退職のケース

たとえば、私の友人は身内の不幸が重なり、看護や家族の生活のために途中でリゾートバイトをやめて帰りました。
また、大学生活中に働いていた同僚は、内定先から「入社前に社宅へ移っておいてください」と急な連絡を受け、引っ越しの日程が会社指定となったため途中でやめざるを得ませんでした。
（このケースは本人のスケジュール管理不足もありましたが、こうした理由なら派遣会社も理解してくれます）

このように、「絶対にやめられない」というわけではありませんのでご安心を！

リゾートバイトを円満にやめる手順

まずは派遣会社に相談を！

リゾートバイトで「やめたい」と思った時に、まず最初にすべきことは派遣会社への相談です。

勤務先の仲間には言いにくい理由でも、仲介役である派遣会社であれば話しやすく、理解も得やすいからです。
派遣会社は、同じような悩みを抱えたスタッフの相談をこれまで数多く受けてきています。そのため具体的な解決策を提案してくれたり、勤務先との調整もスムーズに行ってくれます。

筆者の経験談

実際に筆者も経験があります。

とある大型ホテルのフロントで働いていた時、仕事があまりにもきつく「やめたい」と派遣会社に相談しました。
すると担当者が職場と調整してくれ、客室清掃の仕事に変更となり、無事に契約満了まで続けることができました。

「仕事内容がイメージと違った」「寮が思っていたより狭い」など、途中で辞めたくなる理由はさまざまですが、そうした気持ちは正直に伝えることが大切です。

筆者自身も、やめたい理由を率直に相談したことで、配置転換の対応をしてもらえました。
また、派遣会社の担当者が間に入ってくれたことで、勤務先とのやりとりもスムーズに進み、穏便に解決できました。

知っておこう！リゾートバイトをやめたくなる3つの理由

家庭の事情などやむを得ないケースを除き、リゾートバイト中に「やめたい」と思う理由には一定のパターンがあります。
こうした事例を知っておくことは、求人選びや派遣会社への事前確認に役立ちます。

いざ働きはじめてから「こんなはずじゃなかった……」と後悔しないためにも、よくある理由を知っておきましょう！

その1. 思っていた仕事と違う！

社会経験が少ない方に多いのが、仕事内容に対するイメージと現実のギャップです。

たとえばスキー場の求人を見て「仲間と出会い、休日はスノボ！夢のゲレンデ生活」というイメージを抱く人もいるでしょう。
たしかに出会いや楽しみはありますが、実際のリフト係などの屋外作業は寒さとの戦いです。

さらにリゾートバイトは繁忙期の募集が多く、忙しい日が続くのも現実です。
こうしたギャップから「思っていたのと違う」と感じて、やめたくなる人は少なくありません。

▶「え、きついの？」スキー場リゾートバイトでよく聞く本音とは

その2. 生活環境の違いにストレス増！

生活環境の違いに戸惑う人も多いです。
「虫が出る」「騒音が気になる」といったケースもあれば、筆者自身はもっと極端な経験をしました。

事前に「2人部屋」と聞いていたのに、実際に入ってみると3人部屋。しかも自分の寝床は押入れの中だったのです。
こうした状況にストレスを感じ、「続けられるだろうか」と不安になることもありました。

その3. 人間関係に疲れてしまう……

リゾートバイトは住み込みなので、仕事以外で同僚や社員と顔を合わせる機会が多いです。気が合えば楽しい生活ですが、合わない人と同じ空間にいると息苦しく感じることもありました。

とくに繁忙期は、職場全体にピリピリした緊張感が漂いやすくなります。忙しさから周囲に気を配る余裕がなくなり、口調が強くなったり、言葉が雑になったり……。
仕方ないと思う反面、人間関係にストレスを感じてしまう場面もありました。

このような理由で「やめたい」と思うのは特別なことではありません。誰にでも起こり得る現実です。

途中でやめるときのデメリット2つ

途中でやめることで、それまでに働いた分の給料が支払われないことはありません。その点は安心してください。
ただし、リゾートバイト特有の制度や派遣会社との関係性から、以下のような不利益が生じる可能性があります。

1. 交通費が支給されない

自宅から勤務先の寮までの往復交通費は、「契約満了後」にまとめて支給されるのが一般的です。
つまり、途中でやめてしまった場合はこの交通費が支払われません。

▶リゾートバイトの交通費について詳しく見る

2. 次の仕事を紹介してもらいづらくなる

派遣会社も、求職者を信頼してお仕事を紹介しています。
そのため、私的な理由でやめてしまうと信頼関係に影響し、次の仕事を紹介してもらいにくくなる可能性があります。

もちろん体調不良や人間関係のトラブルなど、やむを得ない事情がある場合は考慮されるので、無理をして続ける必要はありません。
こうしたリスクを避けるためにも、「やめたい」と感じたときは、勢いで行動するのではなく、まずは派遣会社に相談することが大切です。

心苦しくてやめにくい？リゾートバイトならではの理由

途中でやめられるとわかっていても、リゾートバイトならではの「やめにくい要素」があったります。

日常生活でお世話になるからこそ……

まず、リゾートバイト生活では職場の社員やパートの方々、同僚スタッフに日常的にお世話になる場面が多くあります。
買い出しのために遠くのスーパーへ車で送ってもらったり、日常で助けてもらう場面も多いです。そうした関係性から、やめる時に「迷惑をかけてしまう」という罪悪感が生まれやすいのです。

人手不足で忙しいからこそ……

勤務先や時期にもよりますが、少ない人数でなんとか業務を回している職場も少なくありません。

特に地方では、なかなか人手が集まりにくいため、一人でもやめてしまうと職場に大きな負担がかかります。引き止められることもあり、心理的プレッシャーを強く感じやすいです。

職場と生活の場が一体化している住み込みだからこそ、このようなやめにくい要素があるといえます。

やめたい時は、まず派遣会社に連絡を

リアルな話、環境のギャップや人間関係などから途中で「やめたい」という気持ちが生まれることがあります。

やむを得ない事情があれば途中でやめることは可能ですし、派遣会社が間に入っているので、相談できる環境は整っています。
大切なのは、一人で抱え込まず早めに相談することです。正しい手順を踏めば、状況の改善や配置転換につながるケースも少なくありません。