バックパッカー用リュックの選び方。押さえるべき10個のポイント

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バックパッカー用リュックの選び方。押さえるべき10個のポイント

バックパック(リュック)は、バックパッカーの相棒ともいえる必須アイテム。しかし、近年は多数のブランドから様々な機能を付けた製品が開発されているため、一見ではどれが自分に合うものか、わかりづらいです。 ですので、購入前にしっかりとポイントを押さえて選びましょう。

この記事では、バックパッカー用リュックの選び方ガイドとして

  • サイズ・容量の目安
  • リュック金額の相場
  • リュックに必要な10個の機能

といった、リュック選びに欠かせないポイントを、バックパッカー歴5年以上の筆者が、愛用しているリュックの写真を用いて解説しています。

最初に知っておきたい!旅行期間ごとのサイズの選び方

まずは計画している旅行期間に合わせたリュックの容量を知っておきましょう。容量が大きすぎたり小さすぎたりすると、重量のバランスが悪くなり背中を痛めやすいです。

下に記している旅行期間ごとのリュック容量目安は、現地で購入した日用品や消耗品等が入るスペースも余分に空けておくことを想定して記載しています。是非ご参考に。

  • 数週間〜1ヶ月程度 / 40L
  • 1ヶ月〜3ヶ月 / 50L
  • 3ヶ月〜1年程度 / 50〜60L
  • 1年以上 / 60L以上〜70L

大抵の人の旅行期間は1ヶ月〜1年以内かと思いますので、容量に関しては50〜60Lのリュックを選択するのがベター。筆者含め、筆者の友人バックパッカー達の間では50Lのリュックを購入している人が多いです。

50Lのバックパック

(50Lのバックパック)

ただ、「旅行中もお洒落したいから服をもっと持っていきたい」「お土産を沢山購入したい」「自炊する予定なのでインスタント食品を沢山詰めたい」という人であれば、余裕を持って60L以上や70Lの大きなリュックを選びましょう。

また、逆に常夏の国だけを旅行する予定の人であれば、衣類は軽いので容量を軽減することも可。例えば筆者は3ヶ月の東南アジア旅行であれば、40Lのリュックで行くこともあります
一方、寒い国への旅行であれば衣類の量が増えるため、3ヶ月の旅行でも60Lのリュックを使うことを考えて良いでしょう。
ただ、できるだけリュックの重さは軽くすることを心がけた方が良いです。

荷物を詰めた時の重さの目安。荷物の入れすぎには注意

「容量はできるだけ大きい方がなにかと良い!」という考え方は危険です。なぜなら、容量があるからと言ってアレもコレも荷物を詰めてしまうと、リュックが重くなります。 上述したようにリュックが重いと背中や腰への負担もそれだけかかり、旅が苦痛になるでしょう。

下記は(あくまで個人差はありますが)それぞれの容量のリュックをパッキングした時の重さ目安です。

  • 40Lのリュック / 10〜13kg
  • 50Lのリュック / 10〜15kg
  • 60Lのリュック / 15〜20kg
  • 70Lのリュック / 20kg以上

いかがでしょうか。10〜15kgでも、想像すると結構重いことが容易にわかるかと思います。3〜4歳児の平均体重が15kgと言われているわけですから、中々の重さです。
なので基本的にはミニマリスト的な思考が大事。「一応持っていっとくか」、「もしかしたら使うかもしれない」くらいの物や、「現地でも購入できる物」は最初から持っていかない方が良いです。

ただ、それでもやはり必需品を詰めれば12〜13kgはどうしても超えてしまいます。そこで、後述する10個の特徴を備えたリュックを選ぶことが大事です。重量負担をなるべく軽減させる働きがあります。

LCCの機内手荷物持ち込み重量内に収めるのは難しい

LCC(格安航空)はバックパッカーの移動手段に欠かせない必須の公共交通機関ではありますが、どの航空会社も機内持ち込み規定がシビアです。
例えば世界屈指規模のLCCであるエアアジアの機内持ち込み荷物の規定は以下のとおり。

  • 各辺の長さが56㎝(高さ) x 36㎝(長さ) x 23㎝(奥行)以内
  • 合計重量が7kgまで

サイズはともかく、合計重量を7kgまでに抑えるのは至難の業。リュックそのものの重さだけでも1.5〜2kgはあるからです。

LCC手荷物規定内に収めたいのであれば、「本当に旅するためだけに最低限必要なものだけ」に絞る必要があります。例えばパソコンやカメラは無くても旅はできるので不要という考えになります。

衣類もせいぜい2日分。ドライヤーや変えのサンダルも、もちろん持っていきません。洗面用具も小さな石鹸と細い歯ブラシくらいに抑えなければいけません。

普通は無理な話ですが、旅慣れしているハードなバックパッカーの中には、手荷物受託料金を浮かせるために、なんとかして荷物を機内持ち込み規定内におさえる人もいます。

ただ、そうすると結局現地で必要なものが出てきて色々購入したり、旅の最中に不便を感じることが多くなるので、最初から手荷物受託料金を払うつもりで容量に余裕を持たせたリュックを購入する方が良いです。

バックパッカー用リュックに必須な10個の機能

  • ウエストハーネスがある
  • 背中パッドがある
  • ポケットが多い
  • ドリンクホルダーがある
  • サイドアクセスできる
  • ファスナータイプ
  • 地味な色
  • 耐水性素材(もしくはレインカバー付き)
  • できるだけ軽い(2kg以内がベスト)
  • 有名アウトドアブランドだと、なお良し

上記10個の特徴は

  • 重量負担を軽減させる
  • 荷物の住み分けが楽になる
  • 天候変化に対応できる
  • 防犯性が高い

といった、バックパッカー旅行において必須の機能です。

ウエストハーネス(ベルト)

ウエストハーネス

ウエストハーネスは、肩にばかりかかりがちな負担を背中全体に分散させる機能を持ちます。このウエストハーネスが、バックルを動かすだけで調整できる構造だと、なお使いやすいです。

背中パッド

背中パッド

背中パッドは、リュックをより背中にフィットさせ重量負担を軽減させるための機能です。この背中パッドがあるのとないのでは、長時間リュックを背負った時の体力の消耗具合が格段に異なります。
さらに筆者のこだわりポイントを付け加えると、背中パッドはメッシュ生地のものをおすすめします。
生地がメッシュだと汗蒸れを防いでくれるからです。東南アジアなどの常夏の国でバックパッカーをする際、この機能は必需です。

ポケットが3〜4個(荷物の住み分けが楽)

ポケットが3〜4個
ポケットが3〜4個

小さなポケットが付いていると、なにかと便利です。具体的な数としては、フロント部分に1〜2個、ウエストハーネスに1〜2個、合計で3〜4個もあれば十分です。

小さなポケットには、下記のような「頻繁には使わないが、いざという時サッと取り出したい物」を入れます。

  • 電車やバスのチケット
  • モバイルバッテリー
  • 観光地のパンフレットなど
  • 指先会話帳など

上記のような荷物をメインコンパートメント(荷物を入れるリュックのメイン部分)に入れてしまうと、出し入れが面倒です。なので小さなポケットが3〜4個付いているものを選びましょう。

ドリンクホルダー

ドリンクホルダー

意外と見落としがちですが、必ずドリンクホルダーが付いているリュックを購入しましょう。ドリンクホルダーがないと、片手にペットボトルを持っている状態で、ふとした時にカメラで写真を取りたい、リュックから荷物を出したいと思った時に非常に不便です。

サイドアクセス

サイドアクセス

サイドアクセスができないと、めちゃくちゃ不便です。

例えばフロントアクセスしかできないリュックで、こんな状況下の場合…「パスポートどこに入れたっけな?そういえばリュックの底だ…。一旦荷物を全部出してパスポート取り出さなくちゃ…」

空港で荷物を全部出して一生懸命なにかを探している人を見かけたことがないでしょうか。サイドアクセスできないリュックを選んでしまうと、あのような面倒な事態を招いてしまいます。

ファスナータイプ

できればファスナーで開け閉めできるタイプのリュックを選びましょう。ファスナーであれば南京錠を付けられます。防犯面でも安心です。

地味な色のリュック

リュックが派手で得することは何もありません…。「旅が終わったら普段使いもしたいから、お洒落なものを買いたい!」とは思わない方が良いです。バックパッカー用のリュックはバックパッカー用として地味なデザインを選びましょう

筆者は青色でどちらかと言えば派手なリュックを持っています。リュックが派手だからと言って盗難に遭ったことはないですが、それは筆者があえてお洒落ではないデザインのものを購入したからです。

派手で洒落ているデザインだと、ふと目を離した隙にリュックごと盗難される可能性もあります。

耐水性素材(もしくはレインカバー付き)

気候の変化が激しい東南アジアを旅する人は、耐水性素材もしくはレインカバー付きのリュックを選びましょう。

東南アジアのスコールは凄いです。日本とは異なりなんの素ぶりも見せず、突如として大雨が降り始めます。そして、そんな時に限って雨宿りできる場所がないのが東南アジア。さっとレインカバーを付けてしのぎましょう。

本体重量は2kgくらいがベスト

上述した機能を備えた筆者のリュック本体重量が2kgです。大抵のブランドリュックも、容量が50〜60Lくらいなら本体重量は2kgくらいになるでしょう。
よくばって大容量のサイドポケット付きだとか、モバイルバッテリー搭載のリュックなど、色々付いているものを買うと、荷物を入れた時の重量が重くなり歩くのが苦痛になります。

上述したようにバックパッカー旅ではミニマリスト的思考を持ち合わせておいた方が快適に旅できます。

最低限必要な機能さえ搭載していれば、あとは不要。シンプルで軽いリュックを選びましょう。

有名アウトドアブランドは高いが耐久性が高い

価格は上がりますが(モデルにもよるがリュック1つ20,000〜50,000円)、ノースフェイス、コロンビア、カリマーといった有名アウトドアブランドのリュックは耐久性が高いです。

安物リュックはすぐに破損したり、ナイフなどで簡単に切られて中身を取られてしまいます。

また、有名ブランドのリュックは、無名ブランドや安物リュックとは異なり、実際にバックパッカー旅行や登山を経験した人達が研究を重ね、軽くて丈夫で使い心地の良いリュックの開発に努めています。

予算に余裕があれば、有名アウトドアブランドのリュックを購入するのがおすすめです。

できれば実店舗で背負ってみよう

ここまでリュック選びのコツを解説してきましたが、一番重要なのは店舗で実際に背負ってみること。いくら選び方のコツを調べたところで、使い心地ばかりは実際に背負ってみなければわかりません。
本記事で解説した選び方のコツをおさえつつ、店舗に行って背負わせてもらいましょう。その際、実際に何かしらの荷物を入れてみて、限りなく実際の旅に近い状態の重さで背負わせてもらうのがポイント。

リュックを背負った状態で、しゃがんだり、小走りしたりしても、肩や背中、腰に痛みを感じないかを確認してみましょう。

そもそもなぜ、みんなリュック(バックパック)なのか

なぜ、みんなリュック(バックパック)なのか

短期旅行であればキャスター付きのスーツケースで構いませんが、長期で海外を渡り歩くバックパッカーにとっては、以下の理由からリュックが好ましいです。

  • 徒歩移動が多くなる
    長時間スーツケースを転がすならリュックを背負う方が楽
  • 途上国の歩道は整備されていないことがある
    スーツケースだとキャスター破損の恐れがあり
  • 両手をあける
    乗り物のチケットを出したり、上写真のように買い物をしたり、なにかと両手があいている方が便利
  • 見た目がかっこいい!
    バックパッカーと言えばリュックですよね

ボストンバッグも同様です。大容量のバッグを長時間肩にかけられないでしょう。そういうわけで、バックパッカーが使用するのはリュック一択なのです。

それに、やっぱりバックパッカーって大きなバッグを持って、現地で買ったであろうエスニック柄のパンツなんかを履いて歩いている姿が、いかにも旅人という感じでカッコ良いですよね。 ビジュアル的な要素も含めて、やはり旅人はリュックを背負うのが一番なのです。

バックパックを持ってリゾートバイトへ

バックパックを持ってリゾートバイトへ

リゾートバイトの生活様式は、バックパッカーと非常に似ています。荷物の内容、場所から場所へと荷物を持って移動すること、新しい環境での生活に出会い。

そこでバックパッカーを始める前に、実際に持っていくべき物を確認するためにもリゾートバイトを始めてみてはいかがでしょうか。

バックパックを持ってリゾートバイトを経験してみることで、自分に合ったバックパック、荷物(必要なもの、実は意外と不要だったもの)、自分に合った生活スタイル、移動方法がわかります。

リゾートバイトなら全国どこへでも、行きたいと思った時、旅をするように新しい生活をプチ体験できるのです。
ご自身のバックパックの初デビューとして、使用感を確かめるためにもリゾートバイトを検討してみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

伊藤 良二

伊藤 良二

伊藤 良二

3年間で10箇所のリゾートバイトを経験。現在は日本とタイの二拠点生活を送りながら、アフィリエイター兼WEBライターをしています。 タイの魅力はスバリ!「タイの寺院は美しいから」。

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