バックパッカーに必要なビザ取得方法。ビザが必要な国や種類を解説

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バックパッカーに必要なVISAを解説

日本のパスポートは世界最強と言われていて、日本政府発給のパスポートを所持する日本人は100ヶ国以上もの国へビザなし(パスポートのみの所持)で入国できます

ただ、中には何かしらのビザを取得しなければ入国できない国も存在します。バックパッカーに人気の渡航先で言えば、カンボジアやインドがビザ必要国です。

※渡航先の入国においてのビザ要否については、「外務省の駐日外国公館リスト」に記載されている領事館および大使館にて、必ず最新情報を確認して頂くようお願いします。

この記事では、ビザが必要な国のビザ取得方法、取得費用、必要なビザの種類、バックパッカーがどのようにして旅中にビザを取得しているのかまで詳しく解説しています。

バックパッカー旅におけるビザ(VISA)とは

取得したビザは基本的にパスポートの空白ページに貼られる

各国には、国によって名称や種類が異なる様々なビザが存在します。例えば現地で働く人が取得する「就労ビザ(Employment)」、その他にもワーキングホリデービザ、留学生が取得する「留学ビザ」、一時居住ビザなどがあり、渡航する目的によって取得すべきビザの種類は多岐にわたります。

バックパッカー旅であれば「観光目的」で渡航することになるので、バックパッカーの場合は「観光ビザ」を取得すればOKと覚えておきましょう。

観光ビザはこんな時に必要

冒頭で述べたように、日本のパスポートを所持していれば、多くの国をビザなしで入国できます。しかし、下記2つの条件に当てはまる場合には観光ビザの取得が必須となります。

  • ビザの取得を必要と定めている国へ入国する場合(上述したカンボジアやインドに入国する場合)
  • ビザが不要の国であっても、滞在日数が長い場合はビザが必要になるケースもある

2番目の「ビザが不要の国であっても、滞在日数が長い場合はビザが必要になるケースもある」について、少し説明します。

ここでは筆者が住む東南アジアのタイ王国を例に出します。タイへ渡航する場合、基本的に「日本人はビザなしでも30日間の滞在が可能」です。では、ビザがないのに30日以上滞在した場合はどうなるのか?

例えばビザを持っていないのに35日間滞在したとしましょう。するとタイの場合は、タイ出国時にイミグレーションにて「30日間を超えた日数 × 500バーツ(約2,000円)の罰金」が科せられます。
つまり、35日間滞在したのであれば、5日間 × 500バーツ = 2,500バーツ(約10,000円)の罰金をタイ出国時に取られるということ。

では、ビザがないけど30日間以上滞在したい場合はどうすればいいのか?そんな時に観光ビザを取得する必要があるというわけです。
タイの場合、観光ビザを取得してれば60日間の滞在が許可されます

冒頭で「日本のパスポートを所持していれば、多くの国をビザなしで入国できる」と記載しましたが、ビザなしで入国できるからと言って、何日間も永遠に滞在できるわけではありません。国によってそれぞれ、滞在できる日数が定められています。

タイなら上述したようにビザなしで30日間滞在できますが、お隣の国ラオスの場合は15日間しか滞在できないなど、国によって滞在可能日数は異なるのです。
そのため、「渡航国のビザ要否」あるいは、「ビザなし滞在可能日数」の事前確認は必須です。

バックパッカーに人気の渡航先ビザ要否

下表では、一例としてバックパッカーに人気の渡航先のビザ要否、滞在可能日数等の要件を記載しています(ただ、滞在可能日数やビザ要否は情勢等によって変更される可能性があります。冒頭で記載したように各国の領事館および大使館へ、必ず最新情報を確認して頂くようお願いします)。

国名 タイ カンボジア インド アメリカ オーストラリア
ビザ要否 不要 必要 必要 不要 必要
滞在可能日数 30日間 30日間 60日間 90日間 最長3ヶ月
ビザ取得時
60日間
ビザ取得時
6ヶ月以上
観光ビザ申請料金 5,500円 4,800円 2,135円〜 185米ドル 20豪ドル

アメリカやオーストラリアの場合ビザではなく、航空機や船に搭乗する前にオンラインで渡航認証(ESTA申請)が必要となります。この辺りについても、必ず各国の在日大使館あるいは領事館での確認をお願いします。

そもそもビザとパスポートってどう違うの?

ビザとパスポートってどう違うの?

パスポートとビザの違いについては、上画像のとおりです。
日本人が多くの国においてビザなしで入国できるということは、それだけ世界で日本人は信頼されているという証拠でもあります。

  • パスポート = 海外へ行く際は必須
  • ビザ = 渡航先が要求するのであれば必須

と覚えておきましょう。

豆知識:ビザが必要な国へ、ビザなしで入国しようとしたらどうなる?

当然ですが入国できません。基本的に日本へ強制送還されます。そもそもビザ必要国へ行く飛行機に乗れません。空港でチェックイン時にビザ有無を確認され、ビザがなければ飛行機チケット代を支払い済みだとしても搭乗拒否されます

バックパッカーはどうやってビザを取得しているのか?

バックパッカーはどうやってビザを取得しているのか?

バックパッカーが渡航先のビザを申請する方法は、主に以下の2つです。

  • 事前に渡航先の在日大使館あるいは在日領事館でビザを申請→取得する
  • アライバルビザ(Arrival Visa) を取得する

事前に渡航先の在日大使館あるいは在日領事館でビザを申請し取得する

一番多いケースがこれ。例えばカンボジアのビザを取得したい場合、在日カンボジア領事館のホームぺージに観光ビザの申請方法等が記載されたページが必ず存在します。
記載されている申請方法に則って、郵送あるいは直接領事館等へ出向きビザを取得します。

在日領事館もしくは在日大使館であれば日本語が通じるので、簡単にビザを取得できるのがメリットです。ほとんどのバックパッカーが在日大使館・領事館であらかじめビザを取得しています。

国外で次の渡航先ビザを取得することも可能

在日領事館、在日大使館以外でも渡航先のビザを取得することはできます。
例えば、タイにいたとしても、在タイ・カンボジア領事館でカンボジアの観光ビザを取得することが可能です(ただし申請は英語になるので、最低限の英語力が必須)。

国によってはアライバルビザ(Arrival Visa)を取得できる

基本的にビザは渡航する前に取得するものです。しかし、一部の国では入国時に現地のイミグレーションでビザを申請して、そのままビザを取得して入国できます
上述した複数の国の中で言えば、カンボジアとインドはアライバルビザの取得が可能です。

アライバルビザの申請方法は国によって若干異なる場合がありますが、基本的には現地到着時、申請用紙記入と申請費用を支払うだけで取得できます。ビザとは言うものの、入国料金のようなものだとイメージしてください。

そのため、どの国でアライバルビザの取得が可能なのかを把握しておけば、わざわざ領事館や大使館で事前にビザを申請して取得する必要はないのです。

カンボジアは最たる例です。申請用紙の記入なんてある程度適当でもビザを取得できますし、なんなら筆者は申請用紙に貼る証明写真を忘れてしまったのにアライバルビザを取得できたことがあります。
本当に入国料金のようなものですね。

ただ、注意点としてアライバルビザも申請は英語記入になります。ある程度の英語力が必要です。

また、多くの人がアライバルビザを取得しようとして、ビザ申請カウンターに長蛇の列ができる場合があります。空港到着後、ビザ申請→ビザ取得→入国までの流れに数時間かかった…なんて話も珍しくありません。

そのため、旅慣れていない人は、事前に在日大使館・領事館でビザを取得しておくのがベスト。一切の心配がありません。

ビザは自力で取得しよう!

各国の領事館や大使館のホームページに記載されているビザ取得方法の説明がわかり辛いことが多く、ビザ取得が面倒に感じることが度々あります。

そんな時、ネットで取得方法を調べていると、「ビザ取得代行」という文字を多々見かけることがあります。

ビザ取得代行とは、料金を支払うことで代わりにビザの申請から取得までをフルサポートしてくれる業者です。ビザ申請の説明がわかり辛いと、ついついこうした代行業者に申請を依頼してしまおうか考えてしまいますが、個人的に代行業者を利用することはおすすめしません

面倒ですが、ビザの申請くらい自分で出来ないようでは、正直言って海外でバックパッカーをするのは無理だと思います。ビザ申請すら出来ない人が、海外でトラブルに巻き込まれた時に対処できるとは思えません。

確かにビザの申請は面倒な時があります。筆者も初めてインドのビザを申請した時は、意味がわからず沢山のインドビザ取得体験談ブログを読んで勉強しました。
ビザの申請は旅の第一歩だと思って、難しいかもしれませんが自力でやってみましょう!

アライバルビザも同様です。例えば陸路でタイからカンボジアへ行く際、カンボジアのイミグレーション近くには、お金を払えば代わりにビザを申請して取得してくれる現地人が沢山たむろしています。

しかし、彼らに申請を依頼するのはやめておきましょう。
ビザ申請なんて少し調べれば絶対に自力でできることです。決してハードルは高くありません。そんな簡単なことを、お金を払って他人に依頼にするのは勿体無いです。

なにやら面倒…そんな人は国内でリゾートバイトがおすすめ

ビザに関する情報集めや、ビザ申請・取得は面倒なことが多いです。国際情勢によってルールがコロコロ変わったり、そもそも肝心の領事館や大使館のホームページの説明が簡素すぎて心配になることも多々あります。

そしてバックパッカーに人気の国ほどビザが必要であることが多く、ビザ申請・取得はバックパッカーにとって避けては通れない道なのです。
想像しただけで不安、面倒…と感じた人も少なくないでしょう。実際、ビザに関しては不安で面倒なことが多いです

そこで、やはり海外バックパッカーはまだ早いかな…と感じた人は、まずはリゾートバイトという形で国内をバックパッカーのように旅するのがおすすめです。

リゾートバイトならビザ不要で国内を自由に旅できる

リゾートバイトとは、日本全国の温泉地や観光地、行楽地にて住み込みで働くアルバイトです。
日本全国を転々と旅するように移動しながら働けるため、生活様式がバックパッカーと似ています。

ただ、リゾートバイトなら国内での旅になるので、海外バックパッカーと異なりビザは必要ありません。また、日本での話なので、労働するのに労働許可証だって不要です。
海外よりもハードルが低く、それでいてまだ見ぬ日本の様々な場所を巡れるので、海外のような非日常感も味わえます。アルバイトなのでお金も貯まって一石二鳥です。

リゾートバイトを経ることで、旅慣れもできます。旅慣れすれば、自分で調べ自分で解決するという力も身につきます。
こうした特徴を活かして、リゾートバイトを経て旅慣れしたうえで(さらにお金も貯めて)海外をバックパッカーするという人は近年増えています。
筆者もリゾートバイトを経て海外バックパッカーを始めた人間です。

まだ海外はちょっと早いかもな…と感じた人は、是非リゾートバイトを検討してみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

伊藤 良二

伊藤 良二

伊藤 良二

3年間で10箇所のリゾートバイトを経験。現在は日本とタイの二拠点生活を送りながら、アフィリエイター兼WEBライターをしています。 タイの魅力はスバリ!「タイの寺院は美しいから」。

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