人間関係が不安な人へ｜リゾートバイトで馴染みやすい職場の見つけ方

公開日：2025年10月3日

リゾートバイト歴5年以上！温泉地を中心に、さまざまな現場を経験してきた伊藤です。

私がリゾバを始めたばかりのころ、「給料」や「寮環境」ばかりを気にして求人を選んでいました。
でも実際に働いてみると、合わない人と毎日顔を合わせるのは結構しんどい……。

結局、職場での居心地を決めるのは「人間関係」だと痛感したんです。

この記事では、私の実体験をもとに

・職場別にみる人間関係
・馴染みやすい職場の選び方
・派遣会社に確認しておきたいポイント

を紹介していきます。

リゾートバイトならではの人間関係の傾向を知って、馴染みやすい職場を見つけてくださいね！
（ここで紹介するのはあくまで「傾向」として参考にしてもらえたらうれしいです）

誰もが不安……リゾートバイトの人間関係

リゾートバイトで出会う人たちは、年齢や出身地もバラバラで。良い出会いもあれば、一方で「同じシフトは避けたい」と思う人に当たることもありました。

また派遣スタッフだけでなく、直雇用の社員やパートも一緒に働きます。
職人気質で厳しい人もいれば、気さくな地元のおばちゃんもいて、雰囲気は職場ごとに大きく異なります。

「合わなかったらどうしよう」と不安に感じるのは自然なこと。
だからこそ、職場の人間関係の傾向を知っておくことが、リゾートバイトを楽しむための準備になります。

職場別にみるリゾートバイトの人間関係

あくまで私の経験に基づく主観ですが、実際に感じた、職種別の人間関係の特徴を紹介します。職場選びの参考にしてもらえたら幸いです。

【大型リゾートホテルの客室清掃】地元のおばちゃん中心で馴染みやすい

私が働いた客室数250室を超える大型リゾートホテルは、雰囲気が和やかで働きやすい環境でした。

直雇用の従業員は、地元のパートのおばちゃんが中心。外部から来たリゾバスタッフにも親切に接してくれて、仕事後にスーパーまで車で送ってもらったりすることもありました。おしゃべり好きな方が多く、すぐに打ち解けられました。

一方で、都市部のビジネスホテルでは派遣スタッフや社員が多く、雰囲気が異なるケースもあります。

【厨房】プロ目線で厳しいが、努力する人には優しい

大型ホテルで調理補助をしていたとき、「早くしろ！」「何度同じことを言わせるんだ！」と叱られた経験があります。
しかし、今になって振り返ると、料理はタイミングが命。遅れや失敗には厳しい言葉が必要だったと理解できます。

また人を見る目も鋭く、本気で働いていない人はすぐに見抜かれます。
その一方で、真剣に取り組めば次第に認めてくれるのも特徴です。一度信頼を得れば、こっそり「休憩行ってきな」と声をかけてくれるなど、意外な優しさもあります。

もしかしたら体育会系出身の人には馴染みやすい環境ですが、上下関係の厳しい環境に慣れていない人には不向きかもしれません。
それでも、仕事に対する姿勢や段取り力を磨く、大きな学びになる職種だと言えるでしょう。

【ホール】20代が中心！年下先輩との交流が刺激になる

ホールは20代の若い世代が中心。比較的仕事のイメージがしやすく、友達同士で働ける求人も多いため人気があります。
そのため30代以上の人にとっては、年下が先輩になることも珍しくありません。先輩といっても年上に対して無配慮ということはなく、多くの場合は敬語で接してくれます。

年齢差があると、笑いのツボや話題も異なるため、最初はどうしても距離が縮まりにくく感じるでしょう。しかし仲良くなれば、年齢に関係なく自然な関係を築けました。

若い世代と一緒に働くのはとても刺激的です。
彼らは考え方が素直で柔軟。トレンドにも敏感。なにより20代ならではの夢や目標を持っていて、その姿勢から元気をもらえます。

私自身もホールの仕事で20代の仲間に囲まれ、エンジニアを目指す人と将来について語り合ったことがありました。
そのやりとりから「自分も頑張ろう」と前向きな気持ちになれたのを覚えています。

こうした刺激は世代を問わず得られるものですが、特に20代同士なら共感や学びも多く、日々の仕事がより充実した時間になるはずです。

【皿洗い】一人作業中心！人付き合いが苦手でも安心

最も人と関わらなかったのが、皿洗い・洗い場の仕事です。
仕事内容は、お皿を洗浄機に入れ、乾燥させて整理するのが基本。黙々とこなす作業が中心で、同僚と会話する必要はほとんどありません。

そのため、人付き合いに苦手意識があるや、一人で集中して働きたい人にはぴったりの職場です。

「求人選び」で職場の人間関係を見極める2つの方法

勤務先の人間関係を働く前に完璧に知ることはできません。


ですが、求人ページに記載されている「あるワード」が職場の雰囲気を知る手がかりになっていたり、派遣会社とのヒアリングで工夫すれば、馴染みやすい職場に出会える可能性はぐっと高まります。

1. 「延長率」の高さは人間関係の良さのサイン

求人を選ぶときによく参考にしていたのが「延長率」です。
延長率とは、最初に決めた勤務期間を終えた後に、そのまま同じ職場で働き続ける人の割合のこと。

時給や寮といった待遇面で延長する人も多いですが、私の経験上、人間関係が良好だからこそ居心地が良く「もう少し働きたい」と思って期間を延長するはずです。

実際に、最初は3ヶ月の予定で働き始めたのに、人間関係の良さから2年以上続けたという人もいました。
延長率は、求人票だけでは見えない「働きやすさ」を測る目安になります。

2. 担当者へのヒアリングで見極める

求人票だけでは、実際の人間関係や雰囲気まではわかりません。

だからこそ、派遣会社の担当者に積極的に質問しておくことが大切です。
担当者は現場とつながっているため、言葉の端々から「働きやすい職場かどうか」のヒントが得られることがあります。

特に確認しておきたいのは以下3つのポイントです。

① スタッフの年齢層や属性

「この職場は学生が多いですか？年齢層をざっくり教えてください」
「直雇用の方はどんな人が多いですか？地元の主婦パートさんが中心でしょうか」

このように担当者に聞いておくと、自分の年齢や性格に合った環境かどうかイメージしやすくなります。

② 現場の雰囲気や人間関係

「現場の雰囲気はどうですか？」とシンプルに聞くだけでも、担当者の口ぶりで温度感がわかることがあります。

③ 忙しさやシーズン特性

「繁忙期はどのくらい忙しいですか？」を聞けば、ピリピリした雰囲気になりやすいかどうかの目安になります。

これらを事前に押さえておけば、求人票だけでは見えない人間関係のリスクを減らすことができます。

リゾートバイトで良好な人間関係を築く4つのコツ

最後に、私の実体験をもとに「職場で良好な人間関係を築く」ための4つのコツを紹介します。

1. 無理に仲良くしすぎず、距離感を大切に！
2. 協調性を持って行動する
3. 信頼できる1人を見つける
4. 本当にキツイ時は、迷わず派遣会社に相談する

1. 無理に仲良くしすぎず、距離感を大切に！

リゾートバイトは寝食を共にする環境のため、「最初から仲良くしなきゃ」と気負うと疲れてしまいます。
まずは、挨拶や業務連絡など最低限で十分。仕事を通して自然に話す機会が増え、誰と気が合うかも次第に見えてきます。

2. 協調性を持って行動する

人間関係を良くするうえで、最も大事なのが「協調性」です。

どれだけ明るくても、協調性がなければ良好な関係は築けません。逆に協調性さえあれば、大きなトラブルになることはほとんどありません。

リゾートバイトの現場はチームで動くことが多く、一人で完結する作業は少ないです。
手が空いたら周りを手伝う、報告や相談をきちんと行う。そんな小さな積み重ねが信頼につながり、人間関係も自然に安定していきます。

3. 信頼できる1人を見つける

全員と仲良くする必要はありません。
むしろ「気軽に話せる相手が一人いる」だけで、安心感が大きく違います。

ちょっとした悩みを共有できたり、休日を一緒に過ごせたりする相手がいると、孤独感が減り働きやすくなります。

4. 本当にキツイ時は、迷わず派遣会社に相談する

人間関係がどうしても合わず、精神的に負担が大きい場合は無理をする必要はありません。

派遣会社の担当者に相談すれば、別の現場を紹介してもらえるケースもあります。
「やめたら迷惑かも……」と思い込まず、自身の体調や気持ちを守るために行動することも選択肢の一つです。

リゾートバイトだから得られる人間関係の魅力

リゾートバイトの人間関係は、職場ごとにカラーが異なります。

清掃は和やかで安心でき、厨房は厳しいけれど学びがあり、ホールは若い世代中心で活気があり、洗い場は黙々と作業に集中できます。

自分の性格や希望に合う環境を選べば、不安よりも魅力を感じられる場面のほうが多いはずです。

実際、リゾートバイトならではの出会いや仲間とのつながりが、日々のモチベーションになることも少なくありません。
働きながら友情が生まれたり、将来につながる人脈ができたりと、普通のアルバイトでは得られない経験が待っています。

（※）2025年6月10日～7月9日（平日定時に実施）、日本全国各地のリゾートバイト求人件数　（株）日本マーケティング研究所調べ