よく耳にする「三大〇〇」。あなたは日本の祭りに関する三大〇〇をいくつ知っていますか?
今回は祭りにフォーカス!
最もメジャーな「日本三大祭り」をはじめ「日本三大奇祭」「日本三大喧嘩祭り」「日本三大火祭り」「日本三大曳山祭り」といった珍しい祭りも紹介します。
日本三大祭りとは?
日本三大祭りとは、一般的には「神田祭(東京都)」「祇園祭(京都府)」「天神祭(大阪府)」のことをいいます。
昔から要所として栄えてきた、江戸・京都・大阪という大都市で行われていることや、規模が大きいことなどに由来しています。
神田祭(東京都)
神田祭は、東京都千代田区にある神田明神の祭礼です。
見どころは、平安時代の衣装を着た人々が行列をなして練り歩く「神幸祭」。秋葉原の電気街や丸の内・大手町のオフィス街を通り、また神田明神へ戻ってきます。
大都市東京の中心地である近代的な街並みを、仮装した人々が歩く様子は印象に残り見ごたえ十分です。
また、各地区を練り歩いた氏子による大小200基の神輿が、神田明神の境内に次々と宮入する様子は迫力があり圧巻です。
開催期間
本祭は2年に1度5月中旬に開催
祇園祭(京都府)
京都の夏の風物詩である祇園祭は、京都市四条通にある八坂神社の祭礼。7月1日の「吉符入」に始まり7月31日の「疫神社夏越祭」まで、およそ1ヶ月に渡り京都の街中は祭りモード一色になります。
開催中の見どころは、ユネスコ無形文化遺産に登録されている「京都祇園祭の山鉾行事」。ご神体が祀られた34基の山鉾が巡行されます。
開催期間
毎年7月1日~31日
天神祭(大阪府)
大阪市内の天満にある大阪天満宮の氏神が鎮守している土地を中心に、6月下旬から約1か月行われる天神祭。
特に宵宮と本宮に当たる日は賑わいを増し、神様に大阪のまちの繁栄を見てもらい、更なる繁栄を祈願する「陸渡御」と「船渡御」が行われます。
天満宮を出発した神輿行列が天神橋の乗船場まで練り歩く陸渡御が行われた後、そこから100隻余りの船が航行する船渡御が行われます。
フィナーレで、奉納の花火が打ち上げられる光景は圧巻で、クライマックスを迎えます。
開催期間
毎年6月下旬吉日~7月25日
日本三大奇祭りとは?
日本には数多くのお祭りがありますが、中でも変わった祭りのことを奇祭と呼んでいます。
三大奇祭に数えられる候補は複数ありますが「なまはげ柴灯祭(秋田県)」「御柱祭(長野県)」「吉田の火祭り(山梨県)」の3つを指すことが多いです。
なまはげ柴灯祭(秋田県)
なまはげ柴灯祭は、大晦日に行われる民俗行事「男鹿のナマハゲ」と1月3日の神事「柴灯祭」を組み合わせた祭りで、2月に男鹿市の真山神社で行われます。
2018年に男鹿のナマハゲがユネスコ無形文化遺産に登録されると、注目度が一気に高まりました。
神社の境内で焚きあげられた柴灯火のもとで、ナマハゲが勇壮に乱舞する様子は、訪れる人達を魅了します。
開催期間
毎年2月第2金・土・日曜日
御柱祭(長野県)
正式には「式年造営御柱大祭」といい、諏訪大社の最大の祭儀。7年に1度、寅と申の年に執り行われます。
神事は、社殿の四隅に建てる太い木を神様として扱い、山から切り出し人力で社殿まで運び境内に建てる一連の神事を指します。
御柱となる木は、樹齢150年、17mを超えるモミの大木だけ。1200年以上続く神事で、代々受け継がれている技や伝統の集結が見られます。
開催期間
7年に1度、春に開催予定
吉田の火祭り(山梨県)
吉田の火祭りは、北口本宮冨士浅間神社と諏訪神社の両社の大祭です。450年以上続く富士吉田市を代表する歴史ある祭りで、日本10大火祭りの一つともいわれています。
26日に行われる鎮火祭では、北口本宮冨士浅間神社近くの道沿いに高さ3mの大松明が100本以上立ち並び、時間になると火がともされる光景は圧巻です。
開催期間
毎年8月26日・27日
日本三大喧嘩祭りとは?
神輿や山車をすり合わせたり、激しくぶつけあったりと、荒々しい熱気に包まれる代表的な祭りが「喧嘩まつり」と呼ばれるようになりました。
一般的に有名な「新居浜太鼓祭り(愛媛県)」「岸和田だんじり祭(大阪府)」「灘のけんか祭り(兵庫県)」の3つの祭りが日本三大喧嘩祭りと言われています。
岸和田だんじり祭(大阪府)
江戸時代中期に始まり、300年以上の歴史と伝統を誇る岸和田だんじり祭りは、大阪府の岸和田城下で毎年9月に開催されます。
彫り物が施された山車の一種“だんじり”が、曲がり角でスピードを落とさずにそのまま疾走する様子は圧巻で、毎年けが人がでるほどの激しい祭りとして国内外で話題です。
夜になると昼間の激しさとは対照的に、提灯が飾られた華麗な姿をみせてくれるだんじりが、祭りの風情を感じさせてくれます。
開催期間
毎年9月と10月に開催
灘のけんか祭り(兵庫県)
灘のけんか祭りは、華やかさと勇敢さで知られる兵庫県姫路市にある松原八幡神社の秋の例大祭。歴史は長く、江戸時代以前から行われているといわれ「灘祭り」とも呼ばれています。
3基の神輿が激しくぶつかり合う様子は迫力満点で、神輿を担ぐ男たちの力強さに圧倒されます。また、彫刻や絵付けが施された7台の屋台の練り歩きもみどころの一つです。
灘の人々の一年は「祭りで始まり、祭りで終わる」といわれており、祭りにかける思いの強さが感じられます。
開催期間
毎年10月14日・15日
新居浜太鼓祭り(愛媛県)
愛媛県新居浜市の秋の風物詩・新居浜太鼓祭りは、秋の豊作豊漁を祝うもので、各自治体や青年団などが管理している54台の太鼓台が参加します。
見どころは「かきくらべ」といい、複数の太鼓台が集まり「チョーサージャー」「ソーリャ、ソーリャ」などの掛け声に合わせて、高さ5m以上重さ数トンにも及ぶ太鼓台を持ち上げたり、太鼓台同士の美しさを競います。
日没後は、太鼓台がライトアップされる「夜太鼓」も訪れる人の目を楽しませてくれます。
開催期間
毎年10月15日~18日
日本三大火祭りとは?
日本三大火祭りとは、特に火を使うことが重要とされる祭りのことを指します。候補は諸説ありますが「道祖神祭り(長野県)」「松明あかし(福島県)」「那智の火祭り(和歌山県)」の3つが有名です。
道祖神祭り(長野県)
道祖神祭りは、正月飾りや締め飾りなどを焼くための行事として古くから行われてきたイベント。
社殿に火をつけようとする村人と、社殿を守る厄年の男たちの攻防戦が祭りの最大の見どころです。
豊作祈願や厄払い、初子の成長を願い毎年1月に開催。国の重要無形民俗文化財に指定されています。
開催期間
毎年1月13日~15日
松明あかし(福島県)
松明あかしは、戦国時代の後半、伊達政宗が須賀川城を攻め落とした合戦で、命を落とした兵たちの霊を弔うためにはじまった祭りです。
長さ10m、重さ3tある巨大な大松明を担いで1時間半ほど街を練り歩いた後、五老山に運び、松明を建てて火をもとします。
開催期間
毎年11月9日
那智の火祭り(和歌山県)
那智の扇祭りは、古くから「那智の火祭り」の呼び名で親しまれている熊野那智大社の例大祭です。人々にとって必要な水と火の尊さ、自然の恵みへの感謝をこめ、万物の生成発展を祈る神行事であり、2015年に「那智の扇祭り」として国の重要無形民俗文化財に指定されています。
一番大きい大松明は、なんと重さ50kgほど。大松明を担ぎ那智の滝へ向かう様子は圧巻です。その姿を一目見ようと毎年多くの見物客が訪れます。
開催期間
毎年7月14日
日本三大曳山とは?
「曳山(ひきやま)」とは祭りの行列にでる飾り物を据えた山車の一種です。地域によって、曳山、山車、山鉾、山笠、屋台など呼び名はさまざまあります。
三大曳山祭りは、日本三大祭りに選ばれている「祇園祭(京都府)」、「秩父夜祭(埼玉県)」、「高山祭(岐阜県)」の3つの祭りを指します。
秩父夜祭(埼玉県)
秩父夜祭は秩父神社の例大祭で、2016年に世界無形文化遺産として登録された300年以上の長い歴史を持つお祭りです。
毎年12月に開催され、冬の秩父の風物詩として、町を盛り上げる一大イベントとなっています。
豪華な装飾が施された山車は、釘を使用しない伝統的な技術が用いられていて、最大20tにもなる重さがあるんだとか。掛け声とともに急こう配を勢いよく駆け上がる様子は迫力満点!
祭りのクライマックスには花火が打ち上げられ、冬の透き通った夜空を彩ります。
開催期間
毎年12月2日・3日
高山祭(岐阜県)
高山祭は、岐阜県高山市で春と秋の年に2回行われる祭り。春は「山王祭」、秋は「八幡祭」と言われ、「高山祭の屋台行事」はユネスコ無形文化遺産に登録されています。
祭りに登場する曳山は「屋台」と呼ばれ、見事な彫刻が施された屋台はまるで”動く美術館”のよう。春は12台、秋は11台が一ヶ所に曳き揃えらた様子は見ごたえ十分で、細部までじっくり鑑賞できます。
開催期間
春の高山祭(山王祭):毎年4月14日・15日
秋の高山祭(八幡祭):毎年10月9日・10日
さいごに
祭り好きにはたまらないメジャーな祭りからマイナーなものまで紹介しましたが、思わず行きたい!と思うものはありましたか?
季節を問わず、日本にはさまざまな祭りがあります。
今回紹介したものをはじめ、全国各地色々な祭りに足を運んでみてください。
この記事を書いた人
あやたか
あやたか
リゾートバイト経験アリの中の人ことあやたかです。国内外問わず旅に出ることがとにかく大好き!海外は20ヶ国以上、国内は47都道府県全制覇!自他ともに認める「フッ軽」さんです。
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