滑らなくても超楽しい!プロに聞いた「冬のニセコ」の過ごし方
更新日:2026年3月17日
ニセコの魅力といえば、世界中のスキーヤーを虜にするふわっふわのパウダースノー。
でも、スキーをしない人からすれば「冬のニセコって何が楽しいの?」と思うかもしれません。
そこで今回は、ニセコを知り尽くしたプロに、雪遊び以外の魅力を教えてもらいました!
パウダースノーだけじゃないニセコの魅力って?
ニセコだからこそ見られる神秘の現象
編集部:ニセコといえば、世界中から多くのスキーヤーが訪日しますね。けれど今回は、「雪質以外の魅力」を教えていただきたいです。
藤原さん:そうですね。冬のニセコはかなり寒いので、晴れた朝にはダイヤモンドダストが見られます。
ひらふなどのリゾートエリアは山の麓にあるので、朝方は気温が下がりやすく、見られる確率は高いと思います。
編集部:極寒が生み出す神秘の現象ですね!他には何かありますか?
藤原さん:晴れた日は雪がキラキラ光ってきれいですし、木々が凍り付いて真っ白になる「樹氷」も幻想的です。
あとは「雪の壁」ですね。歩道の端に雪が積まれて、壁になっています。高さは3メートルくらいあって、それが街中のいたるところにあるのは、なかなか見られない光景だと思います。
編集部:霧氷に雪の壁、豪雪地帯ならではの光景ですね!
藤原さん:そうですね。あと、雪の上に小動物の足跡が残っていたりしてかわいいですよ。ふと見上げると木の上にリスがいたり、目の前をキツネが横切ったり、動物たちの気配を身近に感じられます。
一ヶ所で多彩な温泉を楽しめる
藤原さん:ニセコはウィンタースポーツの聖地として知られていますが、温泉も有名なんです。ニセコ温泉郷といって、泉質が豊富で、エリア内に温泉施設がたくさんあります。大きいリゾート施設は自家源泉をもっているので、源泉かけ流し風呂が楽しめますよ。
編集部: ニセコには「美肌の湯」があるんですよね。なんでも、美肌効果が期待できるメタケイ酸を多く含んでいるとか。
藤原さん:そうですね。実際に入ってみると、お肌がツルツルになりますよ。
編集部:藤原さんおすすめの温泉はどこでしょうか?
藤原さん:2ヶ所ありまして、1つ目はひらふエリアにある「ゆころ温泉」。一度閉鎖されてしまったものの、2025年に復活を果たした歴史の長い温泉です。露天風呂からは、蝦夷富士と呼ばれる羊蹄山をのぞめますし、雪見風呂も楽しめますよ。
2つ目は、アンヌプリの南西麓に位置する「ニセコ昆布温泉」ですね。湯触りがすごくまろやかで、昆布色をした湯が特徴です。
なかでも“ニセコらしさ”を感じられる施設が、ニセコ町にある「ニセコグランドホテル」でして、混浴の大露天風呂があります。
男女問わずさまざまな国籍の方と一緒に温泉に浸かるという、本当の混浴を体験できます。温泉も源泉かけ流しで、庭園のような景観もきれいですよ。
男女別の「湯あみ着」があるので、気兼ねなく温泉を楽しめます。
日本でここだけ?外国のカフェとパーティー文化
編集部:ニセコの観光客は外国人が9割を占めると聞きますが、実際に暮らしている外国人も多いのでしょうか?
藤原さん:そうですね。ニセコには昔からオーストラリア人の移住者が多く、彼らが持ち込んだカフェ文化が今の街の雰囲気をつくっています。
オーストラリアではエスプレッソ(※)を中心としたのカフェ文化が根付いているので、ニセコでもそのスタイルを取り入れたお店が多いですね。
※エスプレッソ……専用のマシンで豆に圧力をかけながら抽出するコーヒー。
編集部:ということは、外国人が経営するカフェが多いですか?
藤原さん:もちろん日本人もいらっしゃいますが、オーナーや従業員が外国人というお店も多いですよ。店内に置かれたインテリアも海外っぽくて、メニューも英語と日本語の両方を置いている場合が多いです。
編集部:見知らぬ観光客同士で、会話が生まれて交流する雰囲気はありますか?
藤原さん:カフェでゆっくり寛いでいると、外国の方に話しかけられて会話が発生するような雰囲気はありますね。
海外の方が多いカフェでいうと、ひらふにある「グリーンファームカフェ&デリ (Green Farm Deli Cafe & Deli)」がおすすめです。アクセスしやすい立地に加え、お料理の数もすごく豊富で人気です。
インテリアや内装も海外チックで、店員やお客さんもほぼ外国の方なので、ニセコらしさを感じられる場所だと思います。
藤原さん:あと、日本人オーナーが経営する人気カフェ「スプラウト(SPROUT)」もおすすめです。
リゾートエリアから少し離れた俱知安町の市街地にありますが、自家焙煎珈琲のコーヒーやキャロットケーキなどのスイーツもとてもおいしいです。
コーヒー豆も販売していて、後ほど紹介するローカルカードを提示すると8%オフで購入できます。
藤原さん:あとカフェ文化だけでなく、パーティーもありますね!
編集部:外国の方ってパーティーが好きなイメージあります(笑)実際、大勢で盛り上がるようなイベントが多いのでしょうか?
藤原さん:そうですね。たとえば「ニセコ東急 グラン・ヒラフ」や「ニセコHANAZONOリゾート」では毎週花火が打ち上げたり、DJを呼んで音楽イベントを開催したり、みんなでワイワイするイベントが企画されています。
編集部:そういったイベントは、主にスキー場で開催されるんですか?
藤原さん:スキー場だけでなく、各飲食店でもDJを呼んで音楽イベントを開催しています。
編集部:パーティーは夜通し盛り上がる感じなのでしょうか?
藤原さん:そうでもないです。ひらふを例に挙げると、俱知安町の条例で飲食店の営業時間は深夜2時までと決められています。
朝早くから滑りたい方も多いので、だいたい12時で店を閉めるところが多いですね。
編集部:てっきり夜中も賑やかだと思っていたので、営業時間が決められているのは安心ですね。
外国人観光客がとくに多いスポットはありますか?
藤原さん:どこにいても、横を見れば外国人がいる環境なので、とくにここが!というスポットはないですね。
ただエリアによって客層は違いまして、ひらふは若者が多く、飲食店も充実しているので賑やかです。
一方で花園は、家族連れが多くて落ち着いている印象はありますね。
ローカルカードでニセコを「おトク」に楽しむコツ
編集部:ニセコといえば、インバウント需要の高まりで物価が高騰している印象があります。実際はどうでしょうか?
藤原さん:ひらふをはじめニセコは山岳リゾートなので、市街地より数百円高いイメージはあります。
ただ、セイコーマート(コンビニエンスストア)やサツドラ(ドラッグストア)は他の地域と同じで、価格は変わりません。
編集部:飲み物とか薬とか、日用消耗品は市街地と同じ価格で安心しました。一方で、やはり外食は少しお高めなんですね。
藤原さん:お店によりますが、高いところはあります。なので、リゾートバイトをはじめニセコで働く人に活用していただきたいのが「ローカルカード」です。
編集部:ローカルカードについて教えてください。
藤原さん:ローカルカードは、対象店舗で割引や特典を受けられるサービスです。
使い方は清算時にカードを見せるだけ。対象のお店は、ホームページもしくはカード裏のQRコードから確認できます。
編集部:ヒューマニック経緯でリゾートバイトをすると、特典としてローカルカードが全員もらえます!
藤原さん:少しでも安くおいしいものを食べていただいて、温泉やマッサージでリラクゼーション を楽しんでいただきたいですね。
割引サービスでランチ代を節約!
編集部:ローカルカードが使えるお店の中で、藤原さんおすすめの飲食店はありますか?
藤原さん:ニセコはとても寒い地域なので、ラーメン店が多いです。なかでも有名なのが「旭川ラーメン 登山軒」ですね。
豚骨と魚介のダブルスープが特徴で、醬油味が主流。濃厚ながらも後味はすっきりしていて、とてもおいしいです。外国の方にも人気で、やっぱり皆さん、冷えた身体をラーメンで温めたくなるようです。
価格も市街地と同じくらいですし、ローカルカードを提示すれば200円引きになりますよ!
藤原さん:それから、ちょっと変わったお店として2025年にオープンしたばかりの「KANIZA NISEKO」があります。地元の食材をふんだんに使ったカニ鍋が楽しめまして、しかも食後にシーシャを楽しめます。
編集部:シーシャとは何でしょうか?
藤原さん:シーシャは中東で広く知られている喫煙文化で、いわゆる“水たばこ”ですね。カニ鍋のあとにゆったりとリラックスできる、少し珍しいスタイルのお店になっています。
お料理も本当においしいのですが、値段は少しお高めです。
編集部:リラックスつながりでいうと、温泉施設やマッサージなどのリラクゼーション施設でもローカルカードが使えるんですよね?
藤原さん:はい。ローカルカードを使えるリラクゼーション施設はいくつかあります。
先ほど紹介した「ゆころ温泉」は入浴券が10%オフになりますし、「Aya Spa」や「ありがとうマッサージ」は20%オフで利用できます。
さらに、今年オープンしたばかりの「Vimutti Spa」が新しく割引対象に加わり、50%オフで利用できる予定です。店舗がない出張型なので滞在先で施術してもらえますよ。
藤原さん:あと、北海道ライオンアドベンチャー様のご提供で、スノーモービル、スノーラフティング、ジャンボスレッド、スノーシューといった各種アクティビティを、すべて30%オフでご利用いただける特典(※)をご用意しました。
なかでも、私のおすすめはガイド付きのスノーシューツアーです。樹氷や森に暮らす動物たちの足跡など、大自然を身近に感じていただけると思います。
※割引対象除外日:2026年2月14日(土)~2月23日(月・祝)
補足条件:スノーシューは2名以上でのご利用の場合に割引対象
ローカルカード利用者の声
リゾバ.com公式アンバサダー「しょうりり」
「魂」というBARが私たちのお気に入りで、1000円前後のドリンクが全部600円で飲めたので凄くお得だと感じました!従業員の方も優しくて、ローカルカードを見せると毎回気さくに話しかけてくれたのも覚えています。
結構使えるお店があるので、下調べしてから行くことオススメします!ニセコは海外の方に合わせた物価ですが、ニセコローカルカードのおかげでニセコ生活がより楽しくなりました。
リゾバ.com編集部員 むらうみ
この記事で紹介している「グリーンファームカフェ&デリ 」(Green Farm Deli Cafe & Deli)「登山軒」で、飲食代の割引が受けられました!カフェは10%割引、ラーメンは200円引き。数百円でも、食事のたびに割引されるのは本当に大きいです。
また、カフェで机の上にローカルカードを置いていたら、お店のスタッフさんから「ローカルカードお持ちなんですね」と声をかけてもらったことも。地域に“仲間入りした”ような、ちょっと嬉しい瞬間でした。
ローカルカードだけじゃない!お財布に優しいサービス
藤原さん:実はローカルカード以外にも、ニセコをお得に楽しめる方法があるんです。
先ほど、ニセコは温泉が魅力だとお話しましたね。エリア内のさまざまな泉質の温泉を楽しめる、「ニセコ湯めぐりパス」というものがあります。
2,100円(※)で好きな温泉を最大3ヶ所利用できるので、かなりお得だと思います。
先ほどご紹介したニセコ昆布温泉だと、「蘭越町交流促進センター 幽泉閣(ゆうせんかく)」が対象施設ですね。
※2026年3月現在
藤原さん:あと、住民票を俱知安町に移していると、「Kutchan ID+(プラス)」という町民優待サービスを受けられます。
たとえば、通常なら1万円を超える一日リフト券が3,000円になったり、飲食店で割引やプレゼント特典が受けられたり、かなりお得になると思います。
発行には、マイナンバーカードでの本人確認が必要になるみたいですね。
ニセコを賢くお得に楽しもう!
編集部:これまで紹介していただいたお店は、車がなくても行けますか?
藤原さん:市街地とヒラフなどのスキー場エリアを結ぶ「ニセコユナイテッドシャトル」やニセコ町を循環する「ニセコ周遊バス」を利用すれば、主要なスポットは一通り巡れると思います。
編集部:バスが観光客の足になるんですね。時刻表はネットで検索すればわかりますか?
藤原さん:もっと便利なのは、私どもニセコプロモーションボードが提供する「Niseko」という観光アプリです。
時刻表はもちろん、バスの位置情報がリアルタイムで分かる機能が付いています。他にも、各スキー場リフトの運行状況や、ゲレンデの積雪や天候が分かり、イベントなどの観光情報も集まっているので、観光に役立つと思います。
編集部:最後に、ニセコでの過ごし方についてアドバイスをお願いします。
藤原さん:ニセコはとても寒いので、防寒対策を忘れずに。特に2月はほぼ毎日雪が降っているので、スノーブーツは必需品です。スキー自体はGWまで楽しめますが、パウダースノーが味わえるのは3月前半までですね。
3月~4月は晴天率があがって、ようやく青空を拝めます。気持ちのいい気候になりますし、晴れた日の雪景色は一段ときれいですよ!
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この記事を書いた人
むらうみ
むらうみ
リゾートバイト経験者。観光、アウトドア業界のライター・編集者を経て、リゾバ.com編集部にジョイン。 “ひとり旅”が好きで、有給と給料はすべて旅行につぎ込む。旅好きが高じて、国内旅行業務取扱管理者の資格を取得。
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