イタリアの水の都・ベネチア。
街全体が水に浮かんでいるかのような美しい景観やロマンがあるベネチアは、ヨーロッパの旅行先の定番として、大人気。
街中は運河が縦横無尽に走り車の通行は一切なし。ゴンドラやヴァポレット(水上バス)、地元民の小舟が行き交います。
その雰囲気に似た要素を持つ日本の町――。
今回は、「日本のベネチア・ベニス」にスポットライトをあて、運河や水辺が美しいスポット・エリアを紹介します。
「日本のベネチア」って?
「日本のベネチア」や「日本のベニス」という言葉は、イタリアの水の都・ベネチア(ヴェネツィア)にちなんだキャッチコピーとして、観光PRなどに使用されている言葉です。
本場ベネチアのような大規模な運河やゴンドラが行き交う景観はありませんが、水辺の景観が特徴的なエリアやスポットでは愛称として呼ばれています。
※ちなみに「ベネチア」「ベニス」「ヴェネツィア」はすべて同じ都市を指す呼び方で、表記の違いは翻訳や時代背景によるものだそうです。
「日本のベネチア・ベニス」と呼ばれている2大巨頭
ここからは、水辺の景観が美しく、舟や橋が生活に溶け込んでいて「日本のベネチア・ベニス」と呼ばれている2つのエリアについて深掘り。
日本ならではの水辺の独特な景観と人々の暮らしが息づく町の魅力を紹介します。
1.海と暮らしが溶け合う舟屋の町「伊根」(京都府伊根町)
日本海に面した、京都府北部にある伊根町。
1階が船のガレージ、2階が住居となっている「舟屋」と呼ばれる建物が約230軒あります。
この独特な建築様式の舟屋を一目見たいと、人口約2000人ほどの小さな町に、年間30万人を超える観光客が訪れています。
舟屋は、伊根湾沿いの海面すれすれに建ち並び、まるで海に浮かんでいるように見えることから、「日本のベネチア」と呼ばれています。
伊根は、「THE観光地」という雰囲気を楽しむ場所ではなく、海と人々の暮らしが共存している「日常」を垣間見れるのが魅力です。ゆったりとした時間の流れを感じられます。
舟屋は個人の所有物であるため、散策する際は十分配慮してお楽しみください!
伊根観光の楽しみ方3選
1. 伊根の特産・牡蠣を食す
伊根町の特産・岩牡蠣「夏珠(なつみ)」。4月末~8月中旬に食べることができます。3年もの歳月をかけて育て、中には500gを超える大きさのものが出荷されることも!
大粒で濃厚……とっても美味でした。(日本酒に合う……♡)
2. 伊根湾を小型遊覧船で巡る
地元の船頭さんたちがガイドしながら伊根湾内を周遊してくれます。
海面から眺めると、より舟屋の特徴的な建築を見ることができるのでおすすめです。
<料金>大人:1000円、小学生:500円
陸上からは見ることができない、風景に出会えます。舟屋を写真に収めるには遊覧船にのるのがベスト!
3. SNS映えスポット巡り
海を眺めながらスイーツやお茶がいただけるカフェや、舟屋の内部を見学できる施設があったりと、映え写真が撮れるスポットが目白押しです。
カフェには撮影用に「INE」と書かれたオブジェが置いてある場所もあり、ちょっとした小物を使用できるのもうれしい!
伊根へのアクセス
<京都方面からの場合>
【車】京都縦貫自動車道を使用して約2時間
【電車】JR山陰本線「京都駅」~「天橋立駅」 約130分
↓
【バス】路線バスで「天橋立駅」~「伊根」 約60分
2. 漁師町の素朴な風情が残る「内川」(富山県射水市)
富山県射水市(いみずし)の新湊・放生津(しんみなと・ほうじょうづ)地区を流れる海と海をつなぐ東西約3.4kmの運河・内川。
両岸に漁船が係留され、川沿いに民家が建ち並ぶ景観から「日本のベニス」と呼ばれています。
川に沿って歩けば、漁師や地元の人が行き交う日常が垣間見え、生活と水辺が密接に結びついた町並みを感じられます。
近年、映画やドラマのロケ地として注目されているんだとか……!ロケ地巡りが好きな私としてはぜひ訪れてみたい町です。
内川観光の楽しみ方3選
1. 橋巡り
内川には、ステンドグラスが施された橋や屋根付きの橋、大きな手の彫刻のオブジェがある橋など、個性豊かな10を超える橋が架かっています。
そんな橋を巡ってみるのもおすすめ。橋の上から川と漁船を映せば、素敵ショット間違いなし!?
屋根付きの「東橋」は、日本では珍しい屋根がある橋で、スペインの建築家がデザインした異国情緒が漂う橋なので注目!
2. カフェ・甘味処巡り
民家や倉庫をリノベしたカフェ、昔ながらの菓子店、さらに餅文化が根強く残る同エリアでは餅専門店も何軒もあります。
3. 観光船に乗船
水上から内川のレトロな町並みの景観を楽しめる観光船。天気に恵まれれば立山連峰がそびえたつダイナミックな景色を楽しみながらクルーズできるんだとか……!
<料金>大人(中学生以上):2000円、子供(小学生以上):550円
<定休日>毎週水曜日
<運休期間>2025年12月20日(土)~2026年2月19日(木)
内川にかかる橋の下ギリギリを船が通るスリルも楽しみの一つだそうです。
内川へのアクセス
【電車】あいの風とやま鉄道「富山駅」~「高岡駅」 約20分
↓
【路面電車】万葉線で「高岡駅」~「新町口」駅 約40分
↓
【徒歩】「新町駅」から徒歩8分
水辺の景観が美しいスポット3選
運河や水路、川がある町……
ここからは、「日本のベネチア・ベニス」などとは呼ばれていないものの、本家ベネチアと同じような水の景観が美しいエリアをピックアップします。
1. 小樽(北海道小樽市)
街中を運河が流れ、石造りの倉庫が並び、レトロな雰囲気が魅力の小樽。
夜になり、ガス灯にあかりが灯ると、一気にロマンチックなムードに。
小樽へのアクセス
<札幌方面からの場合>
【電車】快速エアポート「札幌駅」~「小樽駅」 約30分
運河沿いの倉庫をリノベーションしたおしゃれなカフェなどあり!散策途中に立ち寄ってみては?
2. 郡上八幡(岐阜県郡上市)
「水の町」と呼ばれている郡上八幡。江戸時代初期の城下町の風景が当時のままま残り、「水」を活かした生活が根付いています。
民家の裏の水路では、夏になるとスイカを冷やす光景を見かけることも。
郡上八幡へのアクセス
<名古屋方面からの場合>
【電車】JR特急ワイドビューひだ「名古屋駅」~「美濃太田駅」 約40分
長良川鉄道「美濃太田駅」~「郡上八幡」 約80分
3. 柳川(福岡県柳川市)
福岡県筑後地方に位置する柳川市。市内には掘割(水路)が縦横無尽に張りめぐされています。
おすすめの観光スタイルは、川下り(お堀めぐり)。
川沿いの景観を楽しむことはもちろんですが、船頭さんから、人々の暮らしと深く結びついている川の歴史、文化などについて話を聞くことができます。
<料金>大人(中学生以上):1800円~2000円、小人:900円~1000円
柳川へのアクセス
<福岡方面からの場合>
【電車】西鉄天神大牟田線「西鉄福岡(天神)駅」~「西鉄柳川駅」 約50分
【まとめ】日本のベネチアで水辺の景観を楽しもう
「日本のベネチア」と呼ばれる町は、水辺と暮らしが溶け合う独特の美しさがあります。
本場のベネチアと景観的な類似は少ないものの、川や運河などの水辺の街並みは、写真映えするスポットが満載!
日本ならではの水辺の情緒あふれる光景を見に、旅に出かけてみてはいかがでしょうか?
この記事を書いた人
あやたか
あやたか
リゾートバイト経験アリの中の人ことあやたかです。国内外問わず旅に出ることがとにかく大好き!海外は20ヶ国以上、国内は47都道府県全制覇!自他ともに認める「フッ軽」さんです。
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