日本のアマルフィ5選｜断崖絶壁×海×街並み…本家の写真と比較

世界中の旅人を魅了しているイタリアの絶景「アマルフィ海岸」。
日本でアマルフィ＝絶景というイメージが広がったきっかけは、2009年に公開された俳優・織田裕二さん主演の『アマルフィ 女神の報酬』という映画。
この映画をみて「なんて美しい場所なんだ……」と思った人も多いはず。

そんな、イタリアの絶景（に似た景色）を、日本でも見られるスポットがあるとしたら……？

今回は、日本のアマルフィといわれているスポットをピックアップ。
どんな所が似ているのか、見どころ、写真スポットやおすすめの場所などを紹介します。

日本のアマルフィってなに？

イタリアの世界遺産「アマルフィ海岸」。
南イタリア・カンパニア州にある断崖絶壁に家々が立ち並ぶ街並みと、美しい海が特徴の世界中の旅行客を魅了する観光地です。

「日本のアマルフィ」は、そんな本家イタリアのアマルフィ海岸と景観や雰囲気がよく似ている場所やスポットの愛称として、使用されています。

日本のアマルフィと呼ばれるスポット5選

日本のアマルフィと称される代表的なスポットを5つ紹介します。

1. 雑賀崎（さいかざき）／和歌山県和歌山市

和歌山市の西端、海に面した丘陵地で、新鮮な魚介類が水揚げされる港町・雑賀崎。
「日本のアマルフィ」といえば！で真っ先に名前があがる代表格です。

階段が多く迷路のような狭い路地、家が密着して建ち並ぶ景観は、アマルフィそのもの。
テレビ番組『世界一受けたい授業』で取り上げられ、AIが判定した世界遺産そっくり度ランキングでは0.866点（満点が1.0点に対して）獲得し、見事1位に輝いた実績もあります。

2019年には、イタリアのアマルフィ市の市長が雑賀崎を訪問し、実際に交流が生まれました。

写真スポット

クルーズ船に乗り海の上から撮影
4月～10月には、和歌浦湾を周遊するクルーズが運行。断崖絶壁に家が密集しているアマルフィさながらの様子を、海の上から見ることができます。

アクセス

＜大阪からの場合＞
JR紀州路快速：「大阪駅」～「和歌山駅」　約1時間半
↓
JR和歌山駅からバスで「雑賀崎」まで約40分

2. 真鶴（まなづる）／神奈川県真鶴町

真鶴は、神奈川県南西部に位置する町で、鶴が羽を広げたような形からその名がついたそうです。
丘の斜面に立ち並ぶ家々の景観が美しく、東洋のアマルフィと称されています。

1994年に「真鶴町づくり条例（通称：美の条例）」が施行され、建物の高さや看板のデザインなどがルール化されました。
それにより、懐かしい港町の雰囲気が保たれ「美の町」とも呼ばれています。

写真スポット

背戸道（せとみち）の路地
車が通れないような細い道や坂道が張り巡らされている路地を歩けば、ちょっとした冒険気分が味わえます。

アクセス

＜東京からの場合＞
JR東海道本線：「東京駅」～「真鶴駅」　約2時間

3. 瀬長島ウミカジテラス／沖縄県豊見城市

瀬長島ウミカジテラスがあるのは、沖縄本島南部にある周囲1.8kmの小さな離島「瀬長島」。
本島と海上道路でつながっていて、那覇空港からのアクセスも良好というメリットもあり、気軽に行ける離島として人気を集めています。

海に向かって白い建物が段々に並ぶウミカジテラスは、アマルフィ海岸を思わせるようなリゾートモール。
沖縄の食材を使ったグルメが楽しめるほか、センスのいい雑貨店やリラクゼーションサロンなど約50のテナントが入っています。

写真スポット

白亜のテラス階段
白い建物と階段はまさにアマルフィの街並みそのもの！どこを切り取っても絵になる。
白い建物と青空を映せば、SNS映えするショットが撮影できます。

アクセス

住所：沖縄県豊見城市瀬長174番地6

＜沖縄・那覇方面からの場合＞
那覇空港から車で約20分

4. 熱海／静岡県熱海市

静岡県東部に位置する熱海は、相模湾に面した温泉リゾート地として、全国的にも有名です。
新婚旅行先として人気を集めていた時代があり「日本のハワイ」とも呼ばれています。

斜面に沿って建てられた旅館やホテルが密集し、海に向かって開けた景観は、まるでアマルフィ海岸にいるかのような感覚が味わえます。

▶日本のハワイについて詳しく知りたい人は【日本のハワイVS本場ハワイ】本当にそっくり？写真で比較してみたの記事をご覧ください。

写真スポット

熱海城
地上43m、海抜160mの場所にある熱海城。ここからの眺めは圧巻！熱海の冒頭で紹介している写真のような構図で、市街地と海を撮影することができます。

アクセス

＜東京方面からの場合＞
東海道新幹線：「東京駅」～「熱海駅」　約45分
JR東海道本線：「東京駅」～「熱海駅」　約2時間

5. 有田／和歌山県有田市

和歌山県有田市内の矢櫃（やびつ）地区は、有田川の河口にある港町です。
有田の秘境と呼ばれる海辺の小さな町ですが、山の斜面に家々が立ち並び、アマルフィに似ているといわれています。

近年、過疎化が深刻な問題となっている同地区ですが、空き家をライトアップするユニークなイベントが開催されたことで、注目されるようになりました。

おすすめスポット

YABITSU VILLAGE
矢櫃エリアで自然を活かしたアクティビティが体験できる施設で、1日1組限定でキャンプができたり、SUPやシュノーケルなどが楽しめます。

アクセス

＜大阪方面からの場合＞
JR東海道本線・特急くろしお：「大阪駅」～「箕島駅」　約1時間半
↓
バス：「箕島駅」バス停～「矢櫃」バス停　約20分

※車の場合は、大阪市内から高速道路を使用し約1時間20分

【まとめ】日本のアマルフィで非日常感が味わおう

日本のアマルフィと呼ばれているスポットを紹介しました。
どのスポットにも、その土地特有の雰囲気があり、イタリアのアマルフィ海岸のような雰囲気が感じられる要素があります。

都心からアクセスがいい場所から、秘境と呼ばれている場所まで立地はさまざま。
日常から少し離れてリフレッシュしたりフォトジェニックな写真を撮ったりと、旅気分が味わえるスポットばかりです。

次回のお出かけや旅行の行先の参考にしてみてください。